学習障害の子供の為の英語の勉強法 ディスレクシアでも大丈夫

学習障害を持った子供の中には、英語の勉強がなかなかうまく進められない子が多いですよね。

こちらの記事をご覧いただいている方の中にも、お子さんが英語の勉強で苦戦しているという方もいらっしゃるかと思います。

「どうすればうまく英語を覚えられるのか?」

「何かコツがあるのか?」

そんな風に思う方もいらっしゃると思います。

発達障害や学習障害を持った人の英語の勉強に関しては、その人に合わせた勉強方法を取り入れることで、今よりもより効率的に勉強を進めることができます。

重要なのは、

・どの部分ができていてどんなことができないのか

それを把握することかと思います。

一言で英語と言っても、

・英語を聞き取る能力

・英語を書く能力

・文章を構築する能力

様々ありますので、どういった部分ができていないのかというところを把握してから、家庭での学習面のサポートを行っていくのが良いかと思います。

こちらの記事では、学習障害を持つ子供の英語の勉強法について解説を行っていきます。

是非参考にしていただければと思います。

 

学習障害・発達障害の子供は英語だけ出来ない?

学習障害を持った子供だけではなく、英語だけができないという子供は数多くいます。

元々日本人なので、違う国の言語を学ぶということはそんなに簡単なことではありません。

しかし、発達障害や学習障害を持つ子どもが英語を学ぶ場合には、次で紹介するポイントに合わせた勉強方法を取り入れることで解決できる部分はあるかと思います。

まずはどんなところで躓いているのかを把握できるようにしましょう。

 

聞きとった英語を書けない

英語を勉強していく上でポイントになるのは、

耳から入ってくる音の情報

と、

英語の綴り

とが噛み合わない点です。

聞き取った英語を正確に英単語や文章に直すことが難しいと感じている子供は多いはずです。

リスニングの部分とライティングの部分がうまく合致していないのです。

意味は分かっているけれども、英単語として書くことができない場合が多く発生します。

 

単語のつづりを覚えられない

英語の聞き取りやその単語の意味は分かっているけれども、単語の綴り自体を覚えられないという場合があります。

この場合には、単純に英単語を書く練習を徐々に増やしていけば覚えられるようになります。

綴りが覚えられないのは、アルファベットの発音が頭の中でうまく処理できていないからです。

しっかりと音で聞き取った情報を、正確に正しい綴りに落とし込めるように練習していけば大丈夫です。

 

読むことは出来るけど書けない

書いてある英単語や文章を読んで、意味を理解できる、もしくは発音することはできるがそれを同じように書くことができないという場合があります。

これは英単語を正確に覚えていないということが原因になっています。

学習障害や発達障害でなくてもこれらの問題は発生します。

普通の受験生なども苦戦する場面だと思います。

 

学習障害の子供の英語の勉強法

お子さんが英語の学習のどんな部分に苦手意識を持っているのかを把握したら、その部分を補強するような勉強法を取り入れましょう。

もしそれが分かりにくい場合には、下記で説明するような手順で勉強を進めていくと良いでしょう。

あまり焦らずに、ゆっくりとできることから始めていくのが良いかと思います。

 

まずはアルファベットの読み方を覚える

まずはアルファベットの読み方を覚えるということが重要です。

日本語のひらがなと違い、英語のアルファベットはシンプルな形になっているので、そのアルファベットを見たときに形自体は覚えやすいかと思います。

問題は、そのアルファベットをどう読むのかということになります。

A = エー

というとても基礎的なところを繰り返し覚えるようにしていきましょう。

英単語によって、同じアルファベットでも読み方が違う場合がありますよね。

その場合であっても、まず基本的なアルファベットの読み方をマスターすることが重要です。

 

英単語の意味と読み方を覚える

アルファベットを完璧に覚えることが出来れば、次は英単語の意味と読み方を覚えていきましょう。

おすすめなのはフォニックスという方法の勉強法になります。

海外で広く使われている英語の勉強法なのですが、とても効率的に英語の学習を行うことができます。

特に、英単語をグループ分けして、同じグループの英単語をまとめて覚えていく方法などを取り入れていけば、十分に英語力を身につけていくことが可能となります。

重要なのは、その英単語の意味と読み方をセットで覚えていくということになります。

英単語を書けるかどうかということを、一旦は後回しにして、音の情報と意味とを合致させることがとても重要になってきます。

 

覚えにくい場合にはヒントを用意する

もし、ここまでの手順の中で、お子さんがアルファベットや英単語などを覚えにくいようであれば、すぐにヒントを出してあげましょう。

イラストでもいいですし、口の動きでもいいです。

ヒントを出して答えてもらうことで、自分で答えを導き出すという訓練を行っていくと良いかと思います。

アルファベットを覚える時点では、それほど苦戦はしないかもしれません。

しかし、英単語の意味を覚えるという段階になると、苦手意識を持ってしまう子さんは多いかもしれません。

苦手意識を持ったまま勉強を進めるよりも、敢えてハードルを低くしてあげて、目の前の問題を解ける状況にあるということを教えていくのが重要になるかと思います。

 

中学生になる前に始めてもOK

お子さんによっては、中学生になる前に英語の学習を始めても良いかと思います。

・ひらがなの読み書きができる

・日常生活に必要な物の名前を答えることができる

・学校で習うような感じを書くことができる

・英語に興味を示している

こういった場合には、小学生のうちからでも、少しずつアルファベットや英単語の学習を始めていくこともできるかと思います。

特に、スマホやタブレットのアプリなどを使って、鉛筆を持たなくてもできる英語の学習は少しずつでも進めていくことができます。

重要なのは、一気に短期的な学習の成長を見込むのではなくて、長期的に見てゆっくりと英語を習得していくという意識があるかどうかです。

1日5分でも10分でも、短時間の英語学習というものを進めていけば、中学生になった時に授業にもついていきやすくなるかと思います。

現時点でのお子さんの学習レベルに合わせて、少しずつ早めに英語に慣れてもらうということも検討してみてもいいかと思います。

 

まとめ

学習障害を持った子供のための英語の勉強法について解説を行ってきました。

一番重要なのは、英語の何ができていて何ができないのかを正確に把握することです。

聞き取りができないのか、意味が分からないのか、書き取りができないのか。

それによっても対策は変わってきますので、子供が苦手意識を持っているところを、コミュニケーションをとりながら把握していくことが重要になります。

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