放課後等デイサービスの活動は施設によってさまざまです。
施設の外に外出して色んな体験を促すこともあります。
お出かけをすることで今まで出来なかったことが出来るようになったり、新しい発見をすることもあります。
また、本格的に社会見学形式でお出かけを実施するような行事を行うことで、普段は関わらないような人との関わりをもつこともあります。
発達障害の子どもを外に連れ出すということになりますので、親御さんとしては少し不安な面もあるかと思います。
施設の職員は十分に安全を考慮して運営しているので、問題はありませんが、事前にどんな活動内容になるのかを知っておきたいというのが本音ですよね。
こちらの記事では放課後等デイサービスのお出かけについてまとめております。
ぜひ参考にして頂ければと思います。
放課後等デイサービスでの外での活動について
放課後デイサービスでは施設の中だけで生活について学ぶのではなく、屋外遊びも取り入れて行くことが厚生労働省のガイドラインで定められています。
なので、どの放課後デイサービスでも外での活動が一般的となっております。
厚生労働省はガイドラインで、「屋外遊びを豊かにするため、屋外遊技場の設置や、学校と連携して校庭等を利用したり、近隣の児童遊園・公園等を有効に活用することが望ましい」と記述しているのです。
そのため、感性を豊かにすることや運動機能の向上などを狙って外での活動を取り入れています。
どんな種類のお出かけが企画されているのか、事例を元に見ていきましょう!
お出かけ・外出先の例
一口にお出かけと言っても無数に種類はあるわけです。
なので、どんな種類のお出かけが企画されているのか少し見ていきましょう!
※外出先によって実費負担の有無などが別れてくるので、『実費負担ゼロ』と『実費負担アリ』で分けていきます。
実費負担ゼロのお出かけ
実費負担ゼロのお出かけは主に、施設や地域の資源(リソース)を有効活用することになります。
実費負担が無いので、気軽にお子さんをイベントに参加させてあげられるのがメリットです!
近くの公園
これが一番メインとなるお出かけではないでしょうか?
近くの公園で追いかけっこをしたり、遊具で遊んだり、友達とお花を摘んでみたり、自然と戯れることができます。
今の世の中、あまり自然に触れ合う機会が減ってきているので、楽しんでくれるはずです!
夏には噴水などが行われている公園もあるので、水着持参で水遊びもできたりします。
プチ農業体験
施設内のプランターに野菜の種を植えても良いですし、近隣の農家さんに協力してもらい、田植え体験を行う施設もあります。
施設や近隣の状況次第ではありますが、自分の育てた野菜を収穫して食べる時は、お子さんもワクワクすることでしょう。
初めて見る虫との遭遇など、非日常を経験することができます。
大人になるとこういった体験をすることが激減しますので、ぜひオススメしたいお出かけ先です!
公共施設の見学
よく企画されている公共施設の見学は、消防署の見学かもしれません。
サイレンを鳴らして走っている消防車や救急車を間近に見ることができるまたと無い機会です。
こういった施設は税金で運営されているので、見学先に抜擢されることも多い様ですね。
あらかじめ消防士さんに質問などを考えておくと「知らなかった事がわかった!」という体験もできます!
地域の体育館
こちらは市立学校の体育館や市営体育館を借りて、ボール遊びをしたりダンスをしたりするお出かけになります。
もしかしたら実費負担がでる可能性があるので一番最後にご紹介させていただきました。
施設にボール遊びできる体育館があれば良いのですが、安全にお子さん達に遊んでもらうためには大きな体育館へ行く事もあります。
屋外でも出来る遊びですが、夏の時期は熱中症が怖いですし、冬は寒さで体調を崩してしまいがち…。
道路に飛び出てしまう危険性も下がるので、メリットが多いです。
実費負担のあるお出かけ
これからご紹介するお出かけ先は実費負担が発生する可能性がある場所となります。
お出かけ先や施設によっては実費負担が無い場合もありますが、実費負担が生じる可能性が高いようです。
※基本的にお子さんの入館料を支払うだけとなります。付き添いの職員分などを請求されることはありません。
動物園
動物園では、ライオンや象などテレビでしか見ることができない動物をその目にすることができます。
テレビで見るよりも実物の方が大きかったり、鳴き声が聞けたり、ウサギなどと触れ合うなど五感を刺激され、感性が磨かれます。
家族や友達など人間以外の生き物と触れ合うという事で、お子さんにとって新しい発見があるかもしれません。
事前に図鑑で見て憧れていた動物と触れ合うことで満足してくれること間違いなしです。
博物館・科学館
地域にある博物館や科学館へのお出かけです。
入館料などが発生する場合がほとんどですので、実費負担も発生してきます。
ですが、家や施設では見ることができない絵や作品などの展示物、化学実験などに触れることができ、新しい体験を積むことができます。
恐竜の化石や化学実験などはお子さんからの支持もあり、自分で見て・聞いて・触れる貴重な経験になります。
花鳥園・フラワーパーク
主に女の子に人気があるかもしれませんね。
花鳥園やフラワーパークは温室を備えている場所が多いので、日本ではあまり見ることが出来ない植物などが展示されています。
お出かけ先で絵を描いて、その日の思い出として取っておくもよし。
とにかくたくさん歩いて触れ合って経験を積むのもよし。
自然と触れ合うことができるバランスの良い外出先ですね!
※花鳥園には鳥も生息しているので、怖がってしまうお子さんもいるかもしれません。その場合は無理に参加することはありません。
工場見学
どの工場に見学に行くかによりますが、たいていの場合は暮らしに密着した工場に見学することが多いでしょう。
「このクルマってこうやって作ってたんだ!」
「このジュースってここで作られていたのか!」
など新しい発見と気づき満載で、お子さんも楽しんでくれると思います。
自動車工場・ジュース工場・アイス工場など多岐にわたりますが、どれもお子さんが楽しめるように工夫してくれています。
中にはお土産をくれる工場もありますし、思い出に残ることでしょう。
お出かけに参加出来ない事例
これまで放課後等デイサービスにおけるお出かけや外出についてご説明してきましたが、お出かけに参加できない事例もあります。
その理由で代表的なのは2つあり、「お子さんの体調が悪いとき」「お子さんの障害が重度であり介助を必要とする場合」です。
お子さんの体調が悪いとき
これは説明不要かと思いますが、発熱していたりお腹を下しているなどお子さんの体調が優れないときは、お出かけに参加することは難しいです。
外出先で悪化したときに、適切な対応をすることが難しくなりますし、親御さんにお迎えに来ていただくのも手間がかかってしまいますからね。
その分、施設で待っていることになりますが、体調が良くなるまで休むこともできますし、充実した職員人数で対応することができます。
お子さんの体調が優れないときは無理して参加させない方が良いですね。
お子さんの障害が重度であり介助を必要とする場合
こちらは施設側のマンパワーや設備の充実度に左右される側面があありますが、お出かけに参加することが難しい場合があります。
もちろん理不尽な理由でお出かけに参加できないなどはありません。
しかし施設側の設置人員や体調不良のお子さんの比率などによって、『施設に残るスタッフ』と『お出かけに付き添うスタッフ』で別れることも多々あります。
その場合、お子さんの人数とスタッフの人数によっては、お出かけが難しくなることもあります。
事前に通所する前にお出かけについて相談しておくことで、このような事態をさけられるかもしれません。
心配であれば、施設との事前相談をオススメします。
施設によって外での活動は違うの?
これらのお出かけや外出等の活動は、厚生労働省が細部まで規定している訳ではありません。
こちらのガイドラインに沿って施設側が支援を決定していくものなので、大枠しか厚生労働省は指示していません。
なので地域によって活用できるサービスの種類が違ったり、施設の人員によって対応できるお出かけや外出の幅は当然変わってきます。
お子さんが通う施設はどんなお出かけや外出をしているのかなど、気になることは問い合わせしてみましょう!
お子さんが好きな外出先などがあるようでしたら、意見として伝えておくと実現する可能性もあります。
もちろん意見が全て通る訳ではありませんが、施設によっては『親御さんやお子さんの意見を取り入れて、外出先を決めている』という場所もあるので、みなさんでお子さんが喜ぶ生活環境を創っていきましょう。
まとめ
施設によって取り入れている内容は違いますが、これらの体験を通して地域の方とふれあったり知見を増やしていくということが出来るようになっています。
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