最近では美容のためにグルテンを控えているという方もいるようですが、「グルテンフリー」は本来は美容目的ではなく、小麦アレルギーや自己免疫疾患の一種であるセリアック病の人が行っている食事法です。
グルテンアレルギーというと小麦製品を避けるようなイメージがありますが、グルテンは小麦だけに含まれているわけではありません。
「麦」がつくものの多くにグルテンは含まれています。
それでは、麦茶もNGなのでしょうか?
お茶でアレルギーになるのであれば、知らずに飲んで反応が出たら大変です。
麦茶とグルテンアレルギーの関係について調べてみました。
グルテンアレルギーの症状とは?
グルテンアレルギーの主症状は、肌荒れや湿疹です。顔や二の腕、背中に多く見られます。
他にも便秘や胃痛などの胃腸症状に現れる場合もあります。
錦織圭選手と何度も激戦を交わしたあの有名テニスプレイヤーのジョコビッチ選手も、実はグルテンアレルギーで、ベーグルなどを食べた後は頭が重くなって試合にならなくったというエピソードがあります。
気持ちの落ち込みなどの精神的な面に影響を及ぼすこともありますが、気分の落ち込みがグルテンアレルギーのせいだなんて思わないですよね。
食生活を変えることでアレルギー症状は緩和されていくので、おかしいなと思ったら検査してみるのが良いでしょう。
グルテンアレルギーと、麦茶の関係は?
グルテンアレルギーの場合、麦茶はどうなのでしょうか。
調べてみたところ、麦茶の成分である大麦からはグルテンを生成しないことが分かりました。
グルテンは小麦やライ麦などを水でこねたときに生成されるものなので、麦茶はグルテンは含有していないことになります。
ですが、大麦と小麦はたんぱく質の構成が似ている為、小麦アレルギーに対して免疫が弱い人や、セリアック病の人は、麦茶でもアレルギー反応を起こすことがあります。
麦茶はグルテンフリーだからといってOKとは一概には言えないので注意が必要です。
麦茶アレルギーってあるの?
アレルギー反応はまだまだ解明されていない部分が多くあるのですが、麦茶でアレルギー症状が出たと訴えている人たちもいるのです。喉のつかえや違和感が主症状のようで、グルテンアレルギーのように頭痛や吐き気などを感じる場合もあるとのことです。
麦茶とアレルギー反応の関係が、立証されたわけではありませんが、麦茶アレルギーはないとは言えないので、麦茶を飲んで体調に違和感を感じる場合は、量を調整するなど見直した方が安心です。
まとめ
麦茶の成分の中にグルテンは存在しませんが、大麦と小麦のたんぱく質の性質上グルテンアレルギーのような症状が起こる場合があります。
また、グルテンアレルギーとは別物で麦茶アレルギーがあるかもしれません。
乳児から麦茶は飲めるので安全な飲み物だと思い込みがちですが、体調に変化を及ぼす場合もあるのだということを知っておきましょう。
麦茶を飲んで違和感を覚えたら受診して検査をするのが賢明です。自分の体のことをしっかりと知って、おいしく安全に飲んでいきましょう!
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