最近では雑穀がブームで、大麦麦芽やグルテンと言う言葉もよく聞きますよね。言葉の意味だけでなく、本質も理解したいと調べてみました。
麦の種類には何がある?
麦には、小麦、大麦、らい麦、えん麦があります。日本では主に小麦と大麦が栽培されています。小麦はパンやうどん、ラーメン、そうめんなどの麺類、お菓子などに使われます。
大麦には、六条麦、二条麦、はだか麦と3つの種類があります。六条麦は麦ごはんとして食べたり、麦茶や麦みその原料になります。
二条大麦は麦ごはんとして食べたり、ビールや焼酎などの原料になります。
はだか麦は麦ごはんとして食べたり、麦みその原料になります。
大麦は食物繊維、特に水溶性繊維の含有量がとても多いのが特徴です。便秘解消に良いと麦ごはんが見直されています。
また、グラノーラに大麦やスーパー大麦が加えられたものも人気ですね。
大麦麦芽とは?読み方は何?
大麦麦芽(おおむぎばくが)とは大麦を発芽させたものです。ビールの製造に欠かせません。
昔ながらの水飴には、砂糖を使わずに穀類の甘みを本当の麦芽で引き出したものもあります。
麦芽糖(マルトース)は他の糖類とは違い、食べた後も血糖値が緩やかに上昇するため、糖分をあまりとることが出来ない方や、疲労時や病後などにも栄養補助食品としても利用できます。
自然で優しい甘さを味わうことが出来ます。
グルテンって何?
小麦の中には様々なタンパク質が含まれており、その中でも大半を占めるのが、グリアジンとグルテニンというタンパク質です。
小麦粉に水を加えてこねると、グリアジンとグルテニンが結びつき、グルテンができます。
このグルテンがパンやうどん、お菓子を作る時に生地のまとまりを良くしたりもちもちとコシのある食感を生み出します。
大麦にはグルテンがあまり含まれていないので、パンやうどんを作るのに向いていません。
小麦のグルテンは食物アレルギーの原因にもなります。
小麦アレルギーは、卵・牛乳に次いで多い食物アレルギーです。
小麦アレルギーの多くは、小麦とライ麦・大麦・オート麦などもアレルギー反応が起きます。
米やその他の穀物にはアレルギー反応がありません。
小麦アレルギーと似ているものにセリアック病とグルテン不耐症があります。
セリアック病は麦に含まれるグルテンに反応します。
小腸を傷つける自己免疫疾患を起こします。
グルテン不耐症はグルテンを消化する酵素不足や欠如が原因です。
抗体検査では発見できません。
アレルギーかどうかは、医療機関できちんと検査をしてもらいましょう。
食物不耐症がチェックできる医療機関もあるので受診するのが良いでしょう。
グルテンフリーとは何?そんなに良いものなの?
セリアック病とグルテン不耐症は、日本ではあまり馴染みがありませんが、海外では発症する人が多いので、グルテンを含まない「グルテンフリー」の食材が多く市販されています。
特に体調に異変をきたす訳でもないのに、グルテンフリーの食事をする人やダイエットのためにグルテンフリーの食生活を送っている人もいます。ですが、グルテンフリーダイエットは実は科学的な根拠がありません。
情報に振り回されていないか振り返ってみませんか。
大麦の食物繊維が豊富なところに注目して、麦ごはんや大麦入りのグラノーラを積極的に食べる人がいたり、一方で医師からの指導があったわけでもないのに、盲目的にグルテンフリーの食生活を送る人もいます。
本当に考えるべきは、生産性を優先して繰り返し品種改良したために、栄養価が低下してしまっていること、生産性のために使われる農薬や輸出のための農薬ではないでしょうか。
そもそもダイエットの成功のために、絶対に食べてはいけない食材ってないはずです。
問題は過剰な摂取であることが多いです。
りんごダイエットやゆでたまごダイエットのように、ひとつのものだけ食べていたら、栄養バランスが崩れてしまいます
。油抜きダイエットのように、ある食材を徹底的に排除するのも栄養バランスが崩れます。
たくさんの食材をバランスよく食べることで、栄養バランスを整えることが出来ます。
栄養バランスを整えることで、ダイエットも出来て、健康的な体を作ることが出来ます。
まとめ
大麦麦芽は大麦を発芽させたもので、ビールを作るのに欠かせないものです。昔ながらの水飴には大麦麦芽を使っているものもあります。グルテンとは麦に含まれるたんぱく質です。小麦粉に水を加えるとグルテンが出来ます。小麦に多く含まれ、大麦には少ないです。海外ではセリアック病やグルテン不耐症の人も多いので、グルテンフリーが注目されています。
しかし、医師の診断もないのにグルテンフリーの食生活を送ることは、栄養バランスを崩します。たくさんの食材をバランスよく食べることで栄養バランスを整えることで、ダイエットも出来て、健康的な体を作ることが出来ます。
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